セリの魅力と人気の背景
春の七草の一つであるセリが、鍋料理や韓国料理を中心に全国的な人気を博しています。
特にセリ鍋は多くの飲食店で提供され、韓国では「ミナリ」として食文化に根付いています。
本記事では、セリの魅力や人気の背景、今後の展望について詳しく解説します。
セリ鍋の人気急上昇

東京の飲食店でセリ鍋がブーム
東京千代田区にある「すりみや」神田淡路町店では、宮城県産のセリを使用したセリ鍋が多くの客を引きつけています。
鶏肉の旨味が溶け込んだダシにたっぷりのセリを絡めて食べるこの鍋は、一人前1749円で提供されており、多くの人が訪れています。
全国的な広がりと市場の拡大
店長によると、来店客の9割がセリ鍋を注文し、そのほとんどがリピートしているとのことです。
また、セリ鍋を提供する飲食店は首都圏だけでなく、関西や九州など全国へと広がりを見せており、この10年間で4.2倍に増加しました。
春の風物詩としてだけでなく、冬場の定番メニューとしても定着しつつあります。
韓国料理「ミナリ(セリ)」の人気

ミナリサムギョプサルが大ヒット
韓国では「ミナリ」と呼ばれるセリが伝統的な食材として親しまれています。
特にサムギョプサルとの組み合わせが人気となっています。
ソウルの弘大エリアにある「プルトゥンヌンテジ」では、セリを焼いた豚肉と一緒に楽しむ「ミナリサムギョプサル」が話題となり、大行列ができるほどの人気を誇ります。
韓国料理の多様化とセリの応用
韓国の特産地である清道産のミナリを使った海鮮チヂミやパスタ、ナムルなど、多彩なメニューが提供されており、韓国料理を通じてセリの魅力がさらに広がっています。
特に、健康志向の高まりとともにビタミンやミネラルが豊富なセリが注目され、韓国料理専門店でも取り扱いが増えています。
セリ人気の背景

多彩な風味と食感
セリの茎はシャキシャキしており、根には甘味があるため、部位ごとに異なる味わいを楽しめます。
また、春菊や水菜に似たほろ苦さと甘味がクセになると評されており、食材としての魅力が高まっています。
特に、根まで食べる「根っこセリ鍋」が人気となり、食感の違いを楽しむ人が増えています。
震災復興支援からの広がり
東日本大震災後、復興支援の一環として宮城県産セリを使った料理が都内で提供されるようになり、その知名度が上昇しました。
特に、宮城県のブランドセリ「仙台せり」は品質の高さが評価され、全国の飲食店でも取り扱われるようになっています。
こうした背景が、現在のセリ人気の基盤となっています。
韓国料理ブームとの相乗効果
韓国料理ブームが日本で続く中、ミナリ(セリ)を使った新しいレシピが注目されるようになりました。
韓国の食文化に触れる機会が増えたことで、日本でも韓国料理に取り入れられているセリの需要が拡大しています。
健康志向の高まりも影響し、セリを使ったヘルシーメニューが増えてきています。
セリの課題と今後の展望

生産体制と品質維持の課題
宮城県は日本一のセリ生産地ですが、生産量の増加に伴い、供給体制や品質維持の問題が指摘されています。
特に天候の影響を受けやすいため、安定供給のための対策が求められています。
また、需要増加に伴い他県でもセリの生産が拡大していますが、品質の均一化が課題となっています。
家庭でのセリ消費の増加
一方で、スーパーなどでの取り扱いが増え、家庭でも手軽に楽しめる環境が整いつつあります。
簡単に作れるレシピが紹介されることで、家庭料理の食材としての普及が期待されています。
特に、鍋料理以外にも炒め物やスープ、サラダなどのレシピがSNSで拡散され、若い世代にもセリの魅力が浸透しています。
まとめ
- セリ鍋が東京から全国へ広がりを見せています。
- 多彩な食感と風味がセリの魅力です。
- 韓国料理ブームがセリ人気を後押ししています。
- 今後は家庭料理としての定着も期待されています。